東京-成田空港 高速バス運賃の障害者割引【精神OK】★

行政支援

2019年には公共交通機関における精神障害者保健福祉手帳での割引対象が大幅に増え、2020年にはさらに精神障害者に対する福祉割引制度が広がりそうな予感がします。

筆者は乗車したことがありませんが、東京駅と成田空港を結ぶ高速バス 「TYO-NRT エアポートバス東京・成田」 (旧「Theアクセス成田」)では、現時点ではまだまだ高速バスへの適用例が少ない精神障害者手帳所持者への割引が提供されています。割引適用で手帳所持者の運賃が片道500円です。

2020年2月から新しいサービスとしてスタートしましたが、精神障害者手帳所持者への割引が継続されるとのことです(以下ウェブサイト参照)。

TYO-NRT【公式】│エアポートバス東京・成田
2020年2月1日よりTHEアクセス成田とTokyoShuttleが一つになり、TYO-NRT(エアポートバス東京・成田)になります。東京駅と成田空港のアクセスがさらに便利に快適に生まれ変わります。

このブログの古くからの読者様で、よくコメントをいれていただける方から改めてコメントをいただきましたが、分量が多く、一つの記事になりそうだったので、その読者様からの了解を得て、寄稿として本稿をあげました。

寄稿者の方と筆者の私とでは、交通運賃の福祉割引に対する考え方が真っ向からぶつかりますが、こういう見方もあるという視点で、そのまま紹介させていただきます。

ここから読者様からの寄稿文

https://es-la.facebook.com/pg/hokenhukushi/posts/

というウェブサイトには、精神障害者割引の最新情報が掲載されております(高速バスだけではなくタクシー・遊覧船等の他の乗り物も掲載されています)。

その中に高速バスで2社ほど精神障害者割引が廃止になったとのことが掲載されていました。どの会社も路線バスを持たない元ツアーバス系の会社のため、高速バスの利益で路線バスの赤字を補填する必要が無いことと、社会に貢献している企業と見られてイメージアップになると思って始めたものの、収益の面で厳しくなったから障害者割引から精神障害者を対象外にしたものと思われます。

精神障害者の方には申し訳ないのですが、高速バスは生活路線ではなく、割引に対する行政からの補助もない為、割引を止めても仕方がないと思います。

東京-成田空港間高速バスの障害者割引適用事情

先日、路線統合で話題になった「Theアクセス成田」が精神障害者の割引を適用しています。
参考:JRバス関東
http://www.jrbuskanto.co.jp/ticket_info/handicap.html
・「銀座・東京~成田空港線」
精神障害者保健福祉手帳(1級、2級、3級)をお持ちの方が5割引となり、介護人1名(同便かつ同区間の利用に限る)も5割引となります。(障害等級に関係なく介護人も割引になるのは珍しいのでは?)

参考:BE-TRANSSE(ビィー・トランセ)グループ
http://accessnarita.jp/jp/info/
(運賃の割引欄に記載があります。)

余談ですが、先日、別件で通りがかった際に東京駅八重洲口のバス乗り場のBE-TRANSSE(ビィー・トランセ)グループの係員に質問したところ、Suica等のICカードでの支払いでも精神障害者割引は適用されるとのことです。

もう一つの路線の「Tokyo Shuttle」は精神障害者の割引を適用していないので、 下記のように表記しているので「Tokyo Shuttle」も例外適用は無いと思われます。

参考:京成バス
http://www.keiseibus.co.jp/inquiry/faq.html
都内・県下一般路線全線(高速バス・空港連絡バス・深夜急行バス・一部コミュニティバスは除く)

参考:有楽町シャトル
http://www.keiseibus.co.jp/kousoku/nrt20.html#sec-04
※精神障がい者手帳をお持ちのお客様に対しては、上記割引は適用されません。
と記載しているので「Theアクセス成田」を意識しての表記と思われます。
(「Tokyo Shuttle」のページには障害者割引についての記述が一切ないのですが…)

路線統合後は、個人的な考えですが、以下の理由で精神障害者の割引は適用外になる可能性が高いです。

1.以下のページ(ウィキペディア(Wikipedia))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E4%BF%9D%E5%81%A5%E7%A6%8F%E7%A5%89%E6%89%8B%E5%B8%B3#%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%A9%9F%E9%96%A2%E3%81%AE%E5%89%B2%E5%BC%95
の[注6]より、
「 なお、この路線のみJRバス関東が精神障害者割引を行っているのは、平和交通の路線に後から参入したので制度を合わせたためである。そのため、JRバス関東では、この路線以外の一般路線バスを含めた全路線で割引を行っていない。(注意:上記のJRバス関東のページによると、福島県内の一般路線バスは精神障害者の割引をこのページの執筆後?に始めたとのことです。)」
となっており、BE-TRANSSE(ビィー・トランセ)グループ以外の会社は精神障害者の割引を認めたくは無いと思われます。

以下のページ(BE-TRANSSE(ビィー・トランセ)グループの平和交通のページ(ウィキペディア(Wikipedia))に
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E4%BA%A4%E9%80%9A_(%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C)#cite_ref-1
「全国でも珍しく、身体・知的障害に加え精神障害者保健福祉手帳割引を、高速バス路線を含む全路線で行っている。特に「Theアクセス成田」は精神障害者保健福祉手帳割引を一切行わないJRバス関東が後発の参入だったため、唯一の例外適用をさせたことが特筆される。」と書いてある為、BE-TRANSSE(ビィー・トランセ)グループが精神障害者の割引をJRバス関東に無理強いをさせたのでは?と思われます。

2.東京駅から成田空港までのJRの鉄道の距離・運賃は、
距離:79.2km
運賃:1,340円(切符購入時)、1,342円(IC運賃)
であり、

以下のページ
https://www.jreast.co.jp/equipment/waribiki/
より、精神障害者は割引は適用されず、片道の営業キロが100キロを超えないので、身体障害者・知的障害者でさえ付き添いが無い場合(第1種障害者とその介護者のみ適用)は障害者割引が適用されない為、LCC利用者の為の高速バスとはいえ、鉄道の普通運賃よりも定価が割安なバスで障害者割引がある自体無理があるのではと思われます。

まだ、路線統合後の精神障害者の割引についての取り扱いの発表はまだありませんが、上記の理由と東京バスが精神障害者の割引を今年から廃止したことにより、期待しない方が良いかと思われます。

最後に整理しておくと

この寄稿者様の言わんとするところは、精神障害者手帳所持者への福祉割引は、行政が補助金を支出して、それを原資にして割引を行えということかと思います(これは、JRグループが主張している割引不適用の根拠と同じ考え方です)。

一方で、現状では国(国土交通省)から交通事業者に働きかけがあって、自主的に当事者に割引を行うよう働きかけている状況です。かなり浸透してきたものの、JRグループの強い抵抗にあって、統一的な障害者割引制度が整備されていないところでです。

福祉割引の制度としては国が整備するべきだと考えますが(運賃認可条件付きの事業者への指導や法令化など)、その原資は、国からの時限付き補助を含めた事業者が負担するのが現実的ではないでしょうか(寄稿者の方と筆者の意見が対立するところですが)。この辺のイニシアチブをとるべきは政治家なので、その動きを注視していきたいですね。

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