本ブログで以前に取り上げた、東京駅と成田空港の間を結ぶ高速バス「TYO-NRT エアポートバス東京・成田」に、精神障害者保健福祉手帳を提示して半額の500円で実際に乗車しました。LCCの航空便に格安で搭乗するのに、成田空港までの運賃の高さがハードルになっていましたが、このバスがそのハードルを下げてくれ、移動を経済的に容易にしてくれています。
LCC便が発着する成田空港第3ターミナルへのアクセスがとてもいい交通手段で、東京駅から成田空港まで約1時間かかります(鉄道は結構不便です)。
本稿では、この「TYO-NRT エアポートバス東京・成田」の障害者運賃割引の概要、乗車運賃の支払方法(きっぷの買い方)、実際の乗車体験を皆さまと共有したいと思います。
目次
障害者運賃割引の概要(精神含む)
高速バスに精神障害者に対する割引制度があるのは非常に少数派ですが、日常の移動にあまり関係ない路線で全障害者に割引が提供されている貴重な路線です。運賃割引の対象になるのは、
● 精神障害者保健福祉手帳
● 身体障害者手帳
● 療育手帳(知的障がい)
の手帳の所持者と介助者1名で、本人の運賃が半額の500円(大人)に割引されます。障害者手帳の発行自治体や等級に制限はなく、手帳を提示すれば割引を受けられます。
この路線は、JRバス関東、京成バス、京成バスシステム、成田空港交通、ビー・トランセグループ(平和交通など)が共同で運行していますが、いずれの会社でもすべての障害者手帳所持者に対する割引が適用されます。
この路線には自由席と予約制の便がありますが、本稿では自由席の乗車方法を紹介します(予約制の便についてはウェブ予約もできますが、以下の公式ウェブサイトを参照してください)。
車いすなどの介助に関する相談や問い合わせ、この路線の詳細についても、以下の公式ウェブサイトを参照してください。

東京駅からの乗車方法(自由席)
東京駅では、八重洲南口にある7番乗り場からバスに乗車します。先着順での乗車で、満員の場合は次の便を待つことになります。

自由席便に乗車する時は、乗車時に前払いで運賃箱に運賃を支払います。障害者手帳を見せて、500円を現金または交通系ICカードで支払います。
車内のサービスは運行会社によって結構異なり、この路線の課題でしょう。筆者が乗車したJRバス関東の便には車内にトイレがあり、各座席にはUSB充電コネクターがついています。USBケーブルを持参すれば、スマートフォンなどの充電を乗車している間行えます。運行会社によっては、これらの設備がない場合もあります。

東京駅から成田空港第3ターミナルまで東関東自動車道経由で1時間弱で到着します。大体定刻通りに到着するようです。
成田空港からの乗車方法
成田空港からの便も先着順で、空港各ターミナルの到着ホールにあるバス乗車券売り場で乗車券を購入してからバス乗り場に向かいます(第3ターミナルでは2番乗り場)。深夜早朝を除き、バスの車内で運賃を支払うことはできず、事前に乗車券を購入します。
乗車券は、現金や交通系ICカード、クレジットカードで支払い購入します。乗車券を購入した時に、乗車するバスの時刻を教えてくれます。

成田空港では第3ターミナル始発で、途中第2、第1ターミナルで乗客を拾ってから東京駅に向かいます。成田空港を離れるまでに結構時間がかかりますが、東京駅まではスムーズで、筆者が乗車した時は定刻より15分早く到着しました。
さらに深く知りたい方は
筆者の書いた以下の記事(読者様からの寄稿文を含む)をぜひご一読ください。
このバス路線で精神障害者にも運賃割引が提供される背景など、運賃や割引について考察しています。