箱根の山を障害者割引運賃で駆け巡る

行政支援

神奈川県の一大観光地、箱根にある交通機関や観光スポットを利用するのに、障害者手帳を呈示して割引を受けて、賢く旅行したいものです。交通機関の割引に制限のある精神障害者保健福祉手帳ですが、箱根では観光スポット、交通機関ともに広く割引を受けられるようになってきました。

箱根の交通機関は、大きく小田急系と西武系に分かれます。西武系の伊豆箱根バスなどの交通機関では以前から精神障害者手帳での割引を受けられましたが、小田急系の箱根登山バスでも、最近から同様に割引を受けられるようになりました。

本稿では、どの程度精神障害者手帳で運賃や料金の割引を受けられるかを整理してみたいと思います。筆者は1泊2日で、箱根の山をバスと遊覧船、ロープウェイとケーブルカーを利用して一周したので、その体験を旅行記仕立てでお楽しみいただきたいと思います。

箱根フリーパスか障害者割引かの検討

新宿駅や北千住駅から小田急ロマンスカーを利用して箱根に入り、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、観光船、バスで一周するのが一般的な観光ルートですが、そのルートを楽しむのに便利なきっぷに「箱根フリーパス」があります。

写真は、期間限定のエヴァンゲリオンデザインでした♪

箱根フリーパスの料金は、現地発のもので2日間用大人4,600円と、結構高額です。一方、フリーパスを買わずに交通系ICカードで一回づつ運賃を支払っても、実はかかる金額は大して変わりません。障害者割引を受ける場合は、箱根フリーパスの設定はないので、1回づつ現金か交通系ICカードで支払うことになりますが、乗り物を乗り倒さない限りは障害者割引運賃で利用したほうが、正直安く上がります。

精神障害者手帳の場合、多くの交通機関で半額割引になりますが、箱根登山鉄道の電車(小田原ー強羅)およびケーブルカー(強羅ー早雲山)は割引になりませんので、ご注意を。ほとんどの交通機関が本人のみの割引ですが、箱根海賊船だけは本人と同伴者1名が半額割引になります。

筆者が1泊2日の旅程で実際に乗車した乗り物の運賃を以下にまとめましたが、1回づつ割引運賃で利用したほうが安く上がりました。

安さを取りたいなら障害者運賃を利用、いちいち運賃を支払うのが面倒だったり、乗り物に乗りまくる場合は箱根フリーパスを利用すると良いでしょう。

バス小田原駅ー双子茶屋550円
バス双子茶屋ー元箱根港100円
海賊船元箱根港ー桃源台530円
ロープウェイ桃源台ー早雲山740円
ケーブルカー早雲山ー強羅430円割引なし
バス強羅駅ーユネッサン100円
バスユネッサンー箱根湯本駅300円
合計2,750円

ゆっくりペースで箱根を一周するのに乗車するのがこんなものだと思うので、箱根フリーパスを利用するよりもかなり安く上がります。同伴者は箱根フリーパスを利用して、本人は割引を受けるのが賢いかと思います。

西武系の伊豆箱根バスやロープウェイを利用する場合

従前から精神障害者手帳所持者への運賃割引があった西武系の伊豆箱根バスをメインに利用する場合、1回づつ運賃を支払ってもいいのですが、西武系のフリーパスに「箱根旅助け」2日間用大人3,000円があって、価格的にかなりおトクです。バスだけでなく、芦ノ湖遊覧船、駒ケ岳ロープウェイや十国峠ケーブルカー、箱根園水族館(1回のみ)が利用できるので、障害者本人でも箱根旅助けを購入したほうが安く上がる可能性があります。

箱根観光のメインコースから外れますが、ゴールデンコースに飽きたという方は利用するのもいいのではないでしょうか。

箱根の山を一周!(1日目)

さて、ここからは、実際に箱根を小田急系の交通機関を利用して、1泊2日で旅行した体験をご紹介したいと思います。

1日目は、小田原駅から箱根登山バスで元箱根港まで向かい、箱根神社を散策してから宿に入りました。小田原駅で乗車したバスは、旧塗装の車体でした。途中、箱根湯本駅周辺で渋滞していたので、元箱根まで約1時間かかりました。乗車する時に交通系ICカードをカードリーダーにタッチして、降りる時には、先に手帳を見せてから運賃箱にタッチします。

蛇足ですが、バスの乗り場で案内してくれた女性の係員、麦わら帽子をかぶっていて、農家っぽさを感じました、笑。

1日目の夕方は、芦ノ湖の夕景が素晴らしかったです。箱根神社の鳥居の写真を収めました。

平日の夕方ということもあり、参道の階段は人が多くなく、快適に散策できました。

箱根も湘南の地であることに違いありません。神奈川限定の湘南ゴールドサワーのチューハイをコンビニで仕込んでから、泊まる宿に入りました。

泊まった部屋は和室。豪華な部屋ではなかったですが、ゆったりとくつろぐには十分でした。

夕食は和食のフルコースの立派なものでした。写真の前菜も盛り付けが美しいです。

箱根の山を一周!(2日目)

2日目は、箱根の山のゴールデンルートを時計回りで巡り、箱根湯本駅まで下りました。

まずは、朝食後ゆっくりと宿をチェックアウトして、昨日立ち寄った元箱根港に向かい、箱根海賊船に乗船しました。始発の便が10時過ぎなので、かなり遅い印象を受けました。元箱根港の海賊船乗り場の建物は、バスターミナルにもなっています。

建物の入口で乗船券を購入します。手帳を見せると本人と同伴者の割引きっぷを購入できますが、自分の分だけ購入しました。普通船室と特別船室と2クラスありますが、いずれのクラスでも半額割引になります。きっぷのデザインはとても地味ですし、一見して割引きっぷとはわかりません。

桟橋を眺めると、実際乗船する船とは違う船が留まっていました。

乗船口の近くには、エヴァンゲリオンのキャラクターがいました。エヴァンゲリオンX箱根のキャンペーンをちょうどやっていました。

霧の中を30分ほど乗船して、桃源台港に到着。これから箱根ロープウェイに乗り換えます。

ロープウェイのきっぷは、写真の右手の窓口で購入します。手帳を見せると、本人だけの割引きっぷを購入できます(同伴者は無割引)。購入する時に、手帳の番号を控えられました。交通系ICカードで支払いができます。途中大涌谷駅で降りて観光する場合も、きっぷは早雲山まで通しで購入してかまいません(途中下車可能)。

きっぷのデザインが期間限定でエヴァンゲリオンのものとなっていて、よい記念になりました。

最初のロープウェイに乗車します。10人以上乗車できるかごですが、この時は貸し切りで乗車できました。残念ながら霧の中を乗車しましたが、なかなかスリリングでした。

大涌谷駅では全員降りて、乗り換えになります。霧雨だったのでハイライトの大涌谷観光は泣く泣くスルーし、早々と早雲山行きの乗り場に向かいました。

大涌谷ー早雲山のロープウェイのかごの中。ここでも相席になることはなく、貸し切り状態でした。外は何も見えませんでした、泣。

早雲山駅に到着し、次はケーブルカーに乗り換えました。ロープウェイの降り場からケーブルカーの乗り場まではエスカレーターで降りますが、とてもきれいな駅舎でした。

改札口は自動改札ではなく、交通系ICカードを使用できません。ここは手帳での割引がなくて、自動券売機で紙のきっぷを買って乗車します。

紙のきっぷは、鉄道の乗車券と同じです。

早雲山駅の標高は750m。これから強羅駅まで200mの標高を下ることになります。

ケーブルカーの車両。2編成が交互に上下しているので、運行間隔が20分以上と、一本逃すと結構待たされます。

がたごとと揺られて約10分で強羅駅に到着。ここで箱根登山バスに乗り換えました。

この日が雨だったので屋外を楽しめなくて、小涌谷のユネッサンに行ってきました。ユネッサンは電車の小涌谷駅からは距離があって徒歩ではつらいので、強羅駅か箱根湯本駅からバスで行くのが便利です。

入場料金、プール+温泉のパスポート券が、手帳の割引で、3,500円から2,200円まで下がりました(付添も割引になります)。

水着に着替えてから屋内プールに入りましたが、結構混んでいて、人の声がドーム内に跳ね返って、聴覚過敏の自分には環境的に厳しかったので、残念ながら早々に退散しました、泣。

これで1泊2日の箱根旅行が終わりましたが、天気に左右される観光地です。今回の旅行はちょっと泣かされました。

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